
私のキャリアは、少々ユニークかもしれません。最初は、大好きなギターに携わりたいと楽器店で修理の仕事に就き、次にまたしても大好きな車の世界に飛び込み、サービスフロントを15年。その後、独学でプログラムを学びシステムエンジニア(SE)になりました。40年ほど前はソフトウェアが非常に高価で、自分で作るしかなかった時代の話です。これまでの仕事は、すべて自分の趣味や興味が起点でした。
しかし、「おたからや」への道は全く異なります。54歳でSEとして勤めていた会社がなくなり、その年齢でのSEとしての再就職は不可能でした。若い世代が次々と育つ業界で、ベテランはなかなか相手にされません。当時は母親の介護でお金も必要、時間に融通が利き、年齢的に体を使う仕事も避けたい…そんな状況で独立開業の情報をウェブサイトで探していた時、偶然、先輩オーナーである向山さんを紹介する記事を見つけました。