信用金庫に27年間勤務し、営業店の課長として資産管理業務に携わっていました。仕事柄、お客様の大切なご預金をお預かりする中で、ふと疑問に思ったんです。「絵画や骨董品といった“動産”は、どのように価値を評価し、次の世代へ渡していくのだろうか」と。これらの品々を適切に資金化し、スムーズな資産承継のお手伝いができれば、もっとお客様の役に立てるのではないか。その想いが、買取ビジネスという業態に興味を持つきっかけとなりました。
それより以前は、ご家庭に眠る古いアルバムの写真をデジタル化して、家族の想い出を繋ぐ事業を考えていました。しかし、そのサービスを本当に必要としている高齢者の方々に、どうやって情報を届ければいいのか。PCやスマホが苦手な方にこそ届けたいのに、広告手段がネット中心では矛盾が生じてしまう。やはり店舗を構えなければ難しいと感じていた矢先、偶然「おたからや」のホームページが目に留まったのです。
年齢は当時57歳。家族からは心配され、反対の声もありました。それでも、「この買取ビジネスは、自分のキャリアが活かせるはずだ」という直感を信じ、1週間後には本部へ話を聞きに。その時にはもう、私の心は決まっていました。
「社会の役に立ちたい」がすべての原点。
信頼を紡ぐ「フレンドリーな買取店」

すべての始まりは「社会の役に立ちたい」。運命の出会いが背中を押した独立への道
台風の日の出会い、失敗から生まれた工夫。すべてがお客様との信頼に繋がる


開業して実感しているのは、信用金庫職員時代の経験が想像以上に生きているということです。お客様は70代、80代の方が中心。前職でも多くのお客様、特にご高齢の方々とお話しする機会が豊富でした。当時の景気が良く、誰もが物を買い、豊かな生活を楽しんでいた時代の話をすると、お客様の表情がパッと明るくなるんです。「昔はこうでしたよね」「あの頃は楽しかったですね」と昔話に花を咲かせながら、懐かしい思い出を共有する。こうしたコミュニケーションを通じて安心感が生まれ、「あなただから任せるよ」と何度も足を運んでくださるリピーターになっていただける。これが何より嬉しい瞬間ですね。
もちろん、順風満帆なことばかりではありませんでした。開業して3ヶ月が経った夏、暑さのせいかパッタリとお客様が来なくなった時期がありました。
さらに追い打ちをかけるように大型台風が接近し、「明日にはもう店を閉めようか…」と心が折れかけた日のことです。携帯電話が鳴り、「今日、お店やってないんですか?」と。急いで店を開けると、お客様が金のアクセサリーをどっさりと持ってきてくださったのです。今思えば、あのお客様との出会いがなければ、今の私はなかったかもしれません。「どんな時も、店を開けてお客様を待とう」。あのお客様に救われ、そう強く心に誓いました。
失敗から学んだこともたくさんあります。当初は査定に焦ってしまい、お客様にお渡しする合計金額を間違えてしまったことも。その反省から、お客様ご自身にもご確認いただきながら査定内容を記録できる、受付アンケートを考案しました。一つひとつの失敗に対して再発防止策を考える。この積み重ねが、お客様からの信頼につながっているのだと思います。今ではGoogleの口コミで4.9という高い評価をいただけるようになっています。
「フレンドリー」を合言葉に。地域と社会に貢献する未来


人材が育てば、2店舗、3店舗と展開していきたいですね。自分の目が届く範囲で、この地域での存在感をさらに高めていきたいと考えています。そのためにも大切にしているのが、他店との差別化です。私の店のキャッチコピーは「フレンドリーな芝店」。ホームページや看板にもこの言葉を掲げ、お客様にこのフレーズで覚えていただけるよう努めています。また、違法な訪問買取から地域の方々を守るため、警察と協力して注意喚起のチラシを作成・配布するなど、安心して暮らせる街づくりにも貢献していきたいです。
これから加盟を検討される方にお伝えしたいのは、「この事業は社会のためになる仕事だ」ということです。誰かにとって不要になったモノが、私たちの手を通して新たな価値を持ち、次の誰かへと渡っていく。それは社会のインフラの一つであり、リユースという形で世の中に貢献できる、誇りあるビジネスです。
もちろん、利益を出さなければ事業は続きません。「儲けたい」という素直な気持ちと、「社会の役に立ちたい」という想い。その両輪があってこそ、この仕事は輝くのだと思います。自信を持って、この世界に飛び込んできてほしいですね。
おたからや 芝店
オーナー 中山 仁
その後、クリニックで事務長を経験
2021年~「おたからや」に加盟
2025年7月現在、埼玉県で1店舗経営
その後、クリニックで事務長を経験
2021年~
「おたからや」に加盟
2025年7月現在、埼玉県で1店舗経営。
おたからや 芝店のURLはこちら
https://shiba.original-otakaraya.net/
インタビュー日:2025/06/27
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原 七海
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