加盟前のサラリーマン時代は、とにかくがむしゃらに仕事に打ち込んでいました。ですが、真剣に仕事と向き合う中で、どうしても上層部との意見の食い違いが生じることがあり、会社をいくつか転々とした後、最終的に会社員人生そのものを辞める決断をしました。その後しばらくは友人の仕事を手伝うなどして過ごしながら、これからの自分の生き方を模索していました。
そんな時、フランチャイズの比較サイトで偶然「おたからや」の存在を知ったんです。そこで初めて「買取業」というビジネスの業態に触れ、非常に興味を惹かれました。「おたからや」は、開業資金の敷居が比較的低く、特別な資格がなくても挑戦できる。未経験の私にとって、それは大きな可能性を感じさせるものでした。妻も背中を押してくれたことで決意が固まり、すぐに行動を開始。わずか3か月後には、自分の店をオープンすることができました。
仕事のやりがいは、自分で見つける。
お客様との縁が育んだ、買取業ならではの楽しさ

サラリーマン人生と決別、未経験の買取の世界へ
ただの『物』ではない。お客様の人生に触れる、買取の奥深さ


開業当初は、まさに挑戦の連続でした。最初は、1日に来店されるお客様はわずか1、2人。集客のためにできる限りのことをしました。特に、当店はビルの3階にあり、初めての方はどうしても入りにくい。その不安を少しでも和らげられるよう、毎日店前に立ってティッシュを配り、とにかく顔を覚えていただこうと必死でした。また、一度ご来店いただいたお客様にはお電話を差し上げたり、ご挨拶としてDMをお送りしたりと、お客様との繋がりを絶やさないよう試行錯誤を重ねました。すぐに来店に繋がるわけではありませんでしたが、「いつもいるわね」「頑張ってるね」と声をかけてくださる方が徐々に増え、今では「お茶を飲みに来たよ」と気軽に顔を見せてくださるお客様も増えました。
何気ない世間話から、お客様が抱える悩みを知ることも少なくありません。ご家族の遺品整理に悩まれている方が多いと気づいたのも、そんな会話の中からでした。
もっと親身にお話が聞けるよう、話のきっかけになればと思い「遺品整理士」の資格も取得。すると、これをきっかけに遺品整理のご相談が増え、出張買取の依頼や業者様からのご紹介に繋がるようになりました。地道な活動が、少しずつ人の繋がりを生み、仕事の幅を広げてくれたのです。
お客様と向き合い続ける中で、私はこの仕事ならではの、お金には代えがたい「楽しさ」を見つけることができました。それは、お客様が持ち込まれる一品一品に宿る「物語」に触れることです。お客様の人生や地域の歴史、時には世界の文化が垣間見える瞬間に、この仕事の奥深さを感じます。
ただの物として見るのではなく、その背景にある持ち主の人生や経験を知ることで、お客様への尊敬の念は自然と深まります。普段お会いしているお客様が、実は大変な経歴の持ち主だったと知ることも珍しくありません。こうした発見は、現場に立つ人間だからこそ味わえる、この仕事の醍醐味だと感じています。
問われるのは覚悟と個性。自らの価値で選ばれる店へ


事業が安定してきた今、次の展開として多店舗化も視野に入れています。もちろん、人を育て、今の店舗と同じような質のサービスを提供できる体制を整えるなど、乗り越えるべきハードルはあります。しかし、それは事業拡大における前向きな課題だと捉えています。
一方で、「おたからやフランチャイズ被害者の会」といったブログが「おたからや」という看板全体に悪い印象を与えかねない現状には、憤りを感じます。私のように、覚悟を持って地域のために営業しているオーナーはたくさんいます。その人たちの努力まで踏みにじるようなことは、決して許されるべきではありません。
近年、物価高の影響もあり、リユース業界への注目はますます高まっています。
しかし、買取店が飽和する現代において、ただ待っているだけではお客様に選ばれません。だからこそ、これから加盟される方々には、常に考え、学び続ける姿勢が不可欠だと思います。「おたからや」という看板を背負う上で「いかに自分だけの特徴を出し、お客様に選ばれる店になっていくか」。どう差別化を図るかを追求し続けることが、成功の鍵だと感じています。
私も、お客様一人ひとりとのご縁と、品物に宿る物語を大切にしながら、自分らしい店づくりをこれからも楽しんでいきたいです。
おたからや 豪徳寺駅前店
オーナー 伊藤 展彦
2021年~ 「おたからや」に加盟。
2025年6月現在、東京都で1店舗経営。
玩具メーカーに24年間勤務
2021年~
「おたからや」に加盟。
2025年6月現在、東京都で1店舗経営。
おたからや 豪徳寺駅前店のURLはこちら
https://gotokujiekimae.originality-otakaraya.net/
インタビュー日:2025/6/17
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原 七海
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