早期退職を機に掴んだセカンドキャリア
元エンジニアが「おたからや」で見つけた仕事の価値

前職は会社員としてエンジニアの仕事をしていました。しかし、時代の変化とともに勤務先の経営状況も変わり、早期退職制度が設けられることになったんです。
これを一つの転機と捉え、何か新しいことに挑戦しようと退職を決意しました。
当初は福祉関係の事業を立ち上げようと考えていましたが、情報収集をする中で「買取業」というビジネスモデルに出会いました。「おたからや」をはじめ、いくつかの買取業について話を聞く中で、このビジネスが自分自身の興味や適性に合っているのではないかと感じ始めました。

最終的に「おたからや」への加盟を決めたのは、本部による『真贋保証』があったことが大きいです。ブランド品などの査定には専門知識が必要ですが、その点を本部がサポートしてくれる体制があることに安心感を覚えました。未経験からでも安心してスタートできる環境が整っていると感じたのが、加盟を決意した理由です。

エンジニア畑一筋で、営業や接客の経験は全くありませんでしたから、開業当初は試行錯誤の連続でした。本部での研修や店舗研修で基礎は学びましたが、いざ自分の店舗に立つと、実践の中で学ぶことが非常に多かったです。

オープン当初はたくさんのお客様の出入りはあったものの、買取価格の設定には特に苦心しました。どの程度の価格を提示すればお客様にご納得いただけて、かつ店舗としてもきちんと利益を確保できるのか、そのバランス感覚を掴むまでには時間がかかりました。最初の1年間は、経営的に厳しい時期も経験しましたね。
しかし、日々お客様と向き合い、様々な品物を査定させていただく中で、少しずつ経験値が積み重なっていきました。お客様との丁寧な対話を通じて、品物の価値を適切に見極め、ご納得いただける価格を提示するスキルが身についてきたと感じています。お客様それぞれの状況に合わせた柔軟な対応ができるようになったことで、徐々に経営も安定軌道に乗せることができました。
お客様に寄り添った丁寧な接客は、今も変わらず最も大切にしていることです。
中には、開店当初から数えきれないほど、100回近く足を運んでくださるお客様もいらっしゃいます。そうした方々との信頼関係は、私にとって何よりの財産です。
お客様の要望にはできる限り応えたいと思い、時には薄利であっても買い取らせていただくこともあります。また、少しでも心地よく過ごせるように店内の空間作りにも気を配って、日々お客様をお迎えしています。

「おたからや」のビジネスは、お客様が大切にされてきた品物を次の方へと繋ぐ、まさに「商い」の原点に触れられる仕事だと実感しています。お客様との出会い一つひとつが、この仕事の醍醐味です。品物に込められた想いを受け止め、次の方へ繋ぐ橋渡しができることに、日々喜びを感じています。単に物を売買するだけでなく、お客様との間に信頼関係を築き、地域に根ざしていく過程は、何物にも代えがたい経験です。

これから「おたからや」への加盟を検討されている方へお伝えしたいのは、独立や新しい挑戦には不安もあるかと思いますが、この仕事は自分の努力や工夫がダイレクトに結果に繋がる、非常にやりがいのあるビジネスモデルだということです。
未経験からでも、学び続ける意欲があれば必ず成長できます。
ぜひ皆さんも、ご自身の可能性を信じて、この「おたからや」という舞台で挑戦してみてほしいと思います。