私は約20年間、金融機関で企業融資や個人融資、預金業務などに携わってきました。その後、祖父が残した土地の有効活用と、前職時代に培った金融や経営の知識をより直接的に活かしたいという思いから独立を決意し、2013年にアフィン株式会社を設立しました。
最初に手がけたのは飲食業です。自宅のある地域が比較的田舎ということもあり、自家栽培の野菜などを活かした「農と食を結びつける」ような、自給自足に近い形の飲食店からスタートしました。その後、コインランドリー事業や不動産業へと事業の幅を広げていきました。
順調に事業を拡大していましたが、2020年のコロナ禍は、特に飲食業にとって大きな転機となりました。今後の先行きが見通せない中、個人経営の飲食業とは異なり、より仕組み化され、安定した収益が見込めるような事業にも挑戦すべきだと考えるようになり、フランチャイズのポータルサイトで、主に飲食業態の情報を収集していたところ「おたからや」フランチャイズの案内メールが届きました。
当初は買取業の知識も経験もありませんでしたが、税理士にも相談したところ「飲食事業は継続しつつ、この『おたからや』のフランチャイズも将来性があって面白いのではないか」という後押しがありました。初期投資も比較的抑えられるという点も魅力に感じ、新たな挑戦として2021年9月に加盟を決断いたしました。
金融機関職員から独立、
多角経営の中で見据えた新たな一手

ビジネス経験で選んだ道 元自衛官からおたからやへ
未経験からの挑戦と成長、地域に根ざした店舗運営


「おたからや」の事業を開始した当初は、私自身も店長もブランド品に関する知識がほとんどなく、まさに手探りの状態でした。本部での実践的な研修を通じて専門知識の習得に努めましたが、当初は聞き慣れない専門用語も多く、一つひとつ確認しながら理解を深めていきました。お客様にご満足いただける適正な買取価格どのように見極めるか、その最適なポイントを掴むまでは試行錯誤の連続でした。
しかし、開業から半年ほどで徐々に業務にも慣れ、お客様とのコミュニケーションもスムーズになっていきました。その結果、初年度約7000万円だった売上が、翌年には1億円を超えるまでに成長できたのです。
1店舗目の韮山店は、リピーターの方が非常に多いため、お客様との信頼関係こそが事業の根幹であると考え、一人ひとりのお客様との出会いを大切にし、長くご愛好いただけるよう、誠心誠意の対応を徹底しています。Googleマップの口コミなども貴重なご意見として拝見し、時にはお客様への感謝の気持ちを込めて、様々なキャンペーンなどをさせていただくこともありました。
現在は韮山店に加えて2店舗目のオープン準備を進めているところです。1店舗目の開業時は何から手をつけて良いか分からず大変でしたが、一度経験していると、必要な備品や段取りが把握できているので、スムーズに進められています。新店舗もお客様に快適に過ごしていただけるよう、ブースの配置や待合スペースにも工夫を凝らしたいと考えています。
お客様への対応については、特に丁寧な接客を心がけるよう、店長にも常に伝えています。お客様に心からご満足いただくためには、何よりも丁寧で温かみのある接客が不可欠です。その思いを店長やスタッフとも共有し、日々の店舗運営に反映させています。幸い、当店のスタッフは皆、お客様の立場に立った細やかな気配りができる人材に恵まれており、彼らのソフトで誠実な対応が、お客様からの信頼に繋がっていると感じています。競合店も多いエリアですが、お客様を大切にする姿勢こそが最大の差別化になると信じています。
新店舗の立ち上げは自己資金で賄いましたが、高額な品物の買取が続いた場合など、一時的に大きな資金が必要となるケースも想定されます。そのため、前職の経験も活かし、不測の事態にも柔軟に対応できる盤石な資金体制を構築することで、お客様からのどのようなご要望にもお応えできるよう備えています。
多角経営の強みを活かし、地域社会に貢献できる企業へ


まもなくオープンする新店舗(2025年5月7日オープン)は、商業施設内にあります。商業施設内という特性上、例えば施設内での積極的なティッシュ配りや声かけといった販促活動には一定の制約があります。そのため、店頭でのディスプレイや、ご挨拶代わりの販促物をお渡しするなど、できる範囲内で最大限の工夫を凝らし、まずは地域の方々に新しいお店の存在を知っていただくことから始めたいと考えています。この2店舗目は本部の方々の力強い後押しもあり、出店を決断しました。路面店とは異なる集客効果に期待しており、月間100組のご来店、売上2000万円を目標に掲げています。
今後の店舗展開については、可能な限り積極的に検討していきたいです。ただし、現状では他の事業との兼ね合いもあり、目が届きやすい30分圏内での展開を考えています。将来的には、県外への進出も視野に入れられるよう、まずは足元を固めていきたいですね。
弊社は飲食、コインランドリー、不動産、そして買取と、複数の事業を展開しています。コインランドリーは比較的管理の手間がかかりませんが、飲食業は仕入れから仕込み、接客、片付けと、多くの労力と時間を要します。「おたからや」の事業が安定し、収益の柱となることで、例えば飲食部門に専属のシェフを雇用するなど、各事業のクオリティをさらに高めていくことができると考えています。このように、多角経営ならではの相乗効果を生み出し、会社全体を成長させていくことが目標です。
これから「おたからや」のフランチャイズ加盟を検討されている方には、このビジネスは比較的設備投資が少なく始められる事業だとお伝えしたいです。もちろん、立地選定や地域の特性を見極めることは非常に重要ですが、それが合致すれば、非常に取り組みやすく、また楽しさを感じられる事業だと思います。買取業は、挑戦しがいのある素晴らしいビジネスです。私たちも、お客様との出会いと、一つひとつの品物に込められた想いを大切に、地域社会に貢献できる店舗運営を目指してまいります。
アフィン株式会社
代表 渡邉 恭一郎
2003年~ 起業。飲食業、コインランドリー業、不動産業多岐に経営
2021年~「おたからや」に加盟
2025年5月現在、静岡県内で2店舗経営。
銀行に勤務
2003年~
起業。飲食業、コインランドリー業、不動産業多岐に経営
2021年~
「おたからや」に加盟
2025年5月現在、静岡県内で2店舗経営。
おたからや マミー三園店のURLはこちら
https://www.otakaraya-shop.jp/mamy-misono/
インタビュー日:2025/05/02
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原 七海
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幾多の困難を越え「おたからや」と出会う。
買取黎明期から15年、あるオーナーの歩み

「おたからやだ!」~厚木で愛される買取店を築いた女性経営者~

人生の転機は、偶然の出会いから。
「おたからや」李オーナーの情熱と挑戦の日々
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