2025.04.29

会社員 兼 オーナー!
異色オーナーの経営哲学と実践

写真1

データ分析で最適解を導く!試行錯誤と戦略転換

現在もヘルスケア関連企業に会社員として籍を置き、健康診断データや診療情報の分析などに携わっています。その会社が上場した際にストックオプションを得たことが一つの転機となり、「この資金で、自分で何か商売を始めてみたい」という想いが強くなりました。

ゼロから事業を立ち上げるよりはフランチャイズが良いと考え、いくつかの買取店を比較検討しました。最終的に「おたからや」を選んだのは、業界No.1の店舗数という点に加え、過去のキャリアと通じる部分があると感じたからです。実は新卒の頃、宝飾品や着物などを販売するBtoCの営業を経験していました。 形は違えど、その経験が活かせるのではないかと考え、2022年におたからやに加盟し「おたからや上池台店」を開業しました。

オープン当初は広告宣伝に力を入れ、幸先の良いスタートを切ることができました。しかし、広告費を増やせばもっと伸びるだろうと考えた月は、逆に大きな赤字を計上してしまったんです。この経験から、感覚ではなく「データに基づいた判断」がいかに重要かを痛感しました。これは、現職のヘルスケア企業で日々データ分析に携わっている経験とも重なるところです。

それ以来、広告戦略は特にデータ重視で進めています。例えば、新聞折り込みは反応率がデータで見て悪化したため、現在は行っていません。代わりに注力しているのがポスティングです。分析してみると、うちの店は半径1km圏内からのお客様が99%を占めることが分かりました。一方で、新聞購読率は年々下がっており、折り込みチラシが届かない方も多い。そこで、この1km圏内に絞ってポスティングを行うことで、新聞を取っていない方にもアプローチでき、かつ効率的に情報を届けられると考えたのです。この戦略に変えてから、安定した集客につながっていると感じています。

実は、過去に別のエリアで2店舗目を出店した経験もあります。しかし、その店舗はなかなか軌道に乗せることができず、最終的には他のオーナー様にお譲りすることになりました。立地や自分の経営力など、多くの学びがありましたが、この経験から次はドミナント戦略で、この上池台店の近くに出店しようと考えるようになりました。

スタッフ力と独自戦略が光る。高成約率と顧客満足を実現する取り組み

店舗の日常運営は、信頼する2名の社員に任せています。私自身は会社勤めがあるため週1回程度しか店には立てませんが、彼らの接客スキルは非常に高く、お客様からの信頼も厚い。だからこそ、私は彼らが働きやすい環境を整え、お客様を呼び込むための「仕組みづくり」に注力しています。

買取というビジネスは、お客様との信頼関係がなければ成り立ちません。スタッフがそれを大切にしてくれるおかげで、成約率はほぼ100%に近い水準を維持しています。 また、お客様に「この店に来ると何か面白い」と感じていただけるよう、他店との差別化も意識しています。リピーター様向けに、少し豪華な景品が当たるくじ引き企画などを実施しているのもその一環です。
Googleマップの口コミも重視しており、スタッフと協力して試行錯誤をした結果、去年の一年間で60件程度だった口コミ件数が、取り組みを始めた昨年9月から約半年(取材時点)で150件ほどまで増えました。

これも、日々の丁寧な接客があってこその結果だと感謝しています。
最近では、買取でできたお客様との繋がりを活かし、シニア向けのケアサービスやネイル、リペアといった関連サービスも始めました。これは、単なる多角化というだけでなく、「買取品がなくなったら、お客様が来店する理由がなくなってしまうのは寂しい」という想いからです。せっかく築いた信頼関係を継続させたいですし、これらのサービスが将来的には買取への送客につながるような相乗効果も期待しています。

データと改善で見つける「面白い事業」の育て方

フランチャイズに加盟していても、経営の主体はあくまで自分自身です。本部のサポートは活用しますが、「依存」するつもりはありません。これは長年会社員として、データに基づき自律的に仕事を進めてきた経験も影響しているかもしれません。
ですので「フランチャイズ被害者の会」といった話を聞いても、正直あまり興味はないです。成功も失敗も、全て自分の判断の結果として受け止める覚悟が必要だと思っています。

おたからやのビジネスは、参入しやすい一方で、決して簡単なものではありません。しかし、データを冷静に分析し、お客様と真摯に向き合い、常に改善(PDCA)を回していくことができれば、非常に可能性のある面白い事業だと実感しています。

今後は、この上池台店での経験とデータを基に、近隣エリアでの店舗展開(ドミナント戦略)を進めていきたいと考えています。地域にしっかりと根を下ろし、お客様との信頼関係を第一に、買取事業を核としながら、多様なニーズに応えられる存在を目指していきたいですね。データ分析という強みを活かしながら、人との繋がりを大切にする。その両輪で、これからも挑戦を続けていきます。

株式会社 OFFICE M 
代表 八木 瑞希


2005年~ 株式会社 ベルーナ 勤務
2008年~ コネクシオ株式会社 勤務
2014年~ 株式会社JMDC 勤務
2022年~ 「おたからや」に加盟。
2025年4月現在、東京都で1店舗経営。
2005年~
株式会社 ベルーナ 勤務

2008年~
コネクシオ株式会社 勤務

2014年~
株式会社JMDC 勤務

2022年~
「おたからや」に加盟。

2025年4月現在、東京都で1店舗経営。

株式会社 OFFICE MのURLはこちら

https://officem-reuse.jbplt.jp/


インタビュー日:2025/04/12
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原 七海

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