「やり方次第」の一念で決断。新たな一歩を踏み出すまで
先代から引き継いだ飲食業を45年ほど営んでいたのですが、コロナ禍の影響で事業の継続が厳しい状況になりました。そこで、思い切って業態をまるきり変えようと決意したのが最初のきっかけです。独立にあたり、清掃業や他の買取専門店など、いくつかのフランチャイズを比較検討しました。インターネットで情報を集めると、「フランチャイズは半年持たない」といった厳しい意見も目にしましたが、結局は「やり方次第だろう」と。
やるからには一番大きなところで、と考えた時、歴史や規模の面で「おたからや」が最も大きいだろうと感じました。買取店というと、私の中では金券のイメージが強かったのですが、「おたからや」なら時計やブランド品など、自分が扱いたいと思っていた商品を幅広く手掛けられる点にも魅力を感じ、2022年の会社設立と同時に加盟を決断しました。
成功の秘訣は「利益はみんなに還元する」こと。トライ&エラーで築く、揺るぎない信頼
開業から丸3年になりますが、従業員の頑張りのおかげで、一度も月単位での赤字を出したことがありません。売上は年間で安定して高い水準を維持しており、順調に事業を軌道に乗せることができています。現在、従業員は私を含めて4名体制です。オーナー1人で休みなく運営されている店舗もあると聞きますが、私は従業員にも週休2日以上はしっかり休んでもらいたい。また、みんなで儲けた利益は、みんなに還元するというスタンスを大切にしています。給与には成果報酬も導入しており、それがスタッフのモチベーション向上にも繋がっていると感じます。
スタッフの教育については、本部研修を全員が受けていますが、現場ではとにかくトライアンドエラーの繰り返しです。私と店長を中心に、「あの接客はどうだったか」「次はこう話してみよう」と常に意見交換をしていますね。
特に重視しているのは「お客様の顔を見ること」。お客様がどんな表情で、どう反応するか。そこから期待値を読み取り、最適な提案をすることが成約に繋がります。この情報共有と日々の改善の積み重ねが、今の安定した業績を支えてくれています。また、集客ではチラシはもちろんですが、特に「口コミ」に力を入れています。今では、初めて来店されるお客様の半数近くが口コミを見て来てくださるようになりました。
もちろん、順風満帆なことばかりではありません。過去には巧妙な偽物を見抜けず、痛手を受けた苦い経験もあります。この失敗から、特に高額品の査定がいかに慎重さを要するかを学びました。この失敗から学び、特に顔写真付きでない身分証の提示や、遠方からの来店といったケースには細心の注意を払うようになりました。こうした意味でも、スタッフ間の報連相は徹底するよう、心掛けています。
フランチャイズの価値を最大化する、成功への方程式
昨今では「フランチャイズ被害者の会」といった存在も耳にしますが、私は「ロイヤリティを払っているのだから、本部が売上を保証してくれる」という考えは根本的に違うと思っています。では何のためにロイヤリティを払うのか。それは、「おたからや」という知名度の高い看板を使わせていただく対価であり、我々だけでは判断が難しい美術品などの査定をサポートしてもらうための費用です。
フランチャイズという業態は、本部任せにするのではない、その価値を正しく理解した上で、本部からのアドバイスを素直に聞き、自ら実践できるかどうかが成功の鍵だと感じています。
現在は1店舗の経営ですが、スタッフが育つのを待ち、近い将来には次の店舗展開を考えています。そのために、現在の店長や、甥であるスタッフをはじめ、従業員が指導できるレベルに成長してくれることが今の目標です。
この仕事は「やり方と人材次第で大きな夢を掴める」と確信しています。買取業界は参入も増え、決して楽な市場ではありません。しかし、確かな戦略と信頼できる仲間がいれば、十分に成功できるビジネスです。事実、サラリーマンから転職したうちの店長も、今では以前より良い給料を手にしています。
また、本部の開催する「おたからや」のゴルフコンペには毎回参加しており、他のオーナー様との交流も大きな刺激になっています。幸いにも現在2連覇させていただいており、3連覇を目指して他のオーナー様と切磋琢磨できるのも楽しみの一つです。こうした社外での良い刺激も日々の活力とし、これからもスタッフと共に学び、挑戦し続けることで、お客様に愛されるお店を築いていきたいと思っています。
株式会社ゴールドシップ
代表 前田 直久 オーナー
1992年~ 飲食店勤務
1996年~ 飲食店で開業、独立
2022年~ 「おたからや」で開業
2025年7月現在、埼玉県で1店舗経営
1992年~
飲食店勤務
1996年~
飲食店で開業、独立
2022年~
「おたからや」で開業
2025年7月現在、埼玉県で1店舗経営
おたからや ビバモール加須店のURLはこちら
https://vivamall-kazo.originality-otakaraya.net/struct/
インタビュー日:2025/06/27
インタビュアー:株式会社いーふらん
広告戦略本部 広報 原 七海