もともと飲食業界に長く身を置き、某焼肉チェーンでスーパーバイザーとして勤務していたこともありました。そこではいわゆる本部の人間として、フランチャイズ展開にも携わっていました。その後独立し、今度は加盟店として弁当チェーンのオーナーとなり、複数店舗を経営。フランチャイズの本部と加盟店、両方の立場を経験したことで、それぞれの事情や大変さは身をもって理解していました。
しかし、弁当事業は薄利多売の世界。従業員を抱えながら経営を続けることに、次第に大きなリスクを感じるようになりました。何か新しい事業をやらなければならない。そう考えていた矢先に出会ったのが「おたからや」です。以前の加盟を決めた時と同じように、フランチャイズショーに足を運びました。さまざまな話を聞いた中で、一番「面白そうだな」と感じたのが「おたからや」だったんです。後日、説明会に参加し、話を聞いて「これならいける」と確信。2019年の夏に加盟を決め、同年11月に羽生市に1号店をオープンしました。
フランチャイズの表も裏も知るからこそ。「自己責任」と「信頼」を軸に。

本部と加盟店、二つの視点を持つ経営者だから見えた活路
コロナ禍の救世主から一転、1000万の赤字。失敗が拓いた逆転劇


1号店をオープンしてすぐ、世の中はコロナ禍に突入しました。本業だった弁当事業が大打撃を受ける中、会社の存続が危ぶまれる本当に厳しい状況を救ってくれたのが、おたからやの事業でした。オープンしたばかりの羽生店が驚くほど好調なスタートを切り、会社の危機を支える大きな柱となってくれたのです。
しかし、3店舗目として出店した熊谷の店舗が、1年間で大きな赤字を出してしまうという大失敗も経験しました。撤退を決意し、移転先を探す中で候補に挙がったのが、現在のベルク行田南店の物件です。
実はこの行田の物件、3店舗目を探していた1年前の時点では、大家さんに全く貸す気がなく、断念していました。しかし、私たちが熊谷店で苦戦した1年の間に大家さんの心境も変化。
まさに「貸したい」と思い始めたタイミングで、私たちが再び連絡を入れるという奇跡が起きたのです。あの1年間の苦労がなければ、この運命的な出会いはありませんでした。まさに不思議な縁ではありますが、そうしてオープンしたベルク行田南店は、今では一番の重要な柱となっています。
現在の買取業界は競合店が非常に増えていますが、差別化で最も意識しているのは接客です。お客様が他店に行くのを無理に引き止める、というよりは、じっくりお話をする中で自然と「ここで売っていい」と思っていただけるような、信頼関係に基づいた接客を一番大切にしています。お客様に安心感と信頼感を与え、「あなたに任せたい」と思っていただけることが、何よりの強みになると信じています。
フランチャイズビジネスとの向き合い方
巷では「フランチャイズ被害者の会」のトラブルについて見聞きすることもありますが、本部と加盟店、両方の立場を経験した私から言わせてもらうと、ビジネスは結局のところ自己責任です。本部の言うことを鵜呑みにするのではなく、加盟する側にも、自分で情報を集め、その事業のリスクを正しく見極める力が求められます。儲かるという話の裏側まで想像し、成功例だけでなく「どうしたら失敗するのか」を学ぶ姿勢が重要です。
その点で言えば、おたからやは、営業時間の縛りや決まった業者への売却といったものがなく、他のフランチャイズと比べて非常に自由度が高い。だからこそ、オーナー自身の手腕が試される厳しさと面白さがあります。本部から提供されるノウハウやサポート体制を最大限に活用しつつも、それに依存するのではなく、自分の頭で考え、行動することが成功の鍵だと考えています。
従業員の生活を守るため。安定と挑戦の先に見るもの


まずは今ある3店舗全てが安定して黒字を出し続けられる盤石な体制を築くことが当面の目標です。その上で、おたからや事業で得た資金と経験を元に、将来的には全く新しい事業にも挑戦し、会社としての安定性をさらに高めていきたいと考えています。
ひとつの事業に依存するのではなく、複数の柱を持つことで会社のリスクを分散させる。年齢的にもまだまだ動けますから、面白いと思ったことにはどんどん挑戦し、事業を育て、また次の新しいことへ、というフットワークの軽さを持ち続けていたいですね。
私は、自分の資産を増やしたいという欲はあまりありません。それよりも、一緒に働いてくれている従業員たちが、きちんと生活でき、少しは遊べるくらいの余裕を持てること。それが経営者としての一番の願いであり、責任だと思っています。これからも、その想いを胸に、事業に取り組んでいきたいです。
株式会社アム・パワー
代表 森山 彰人
2014年~ 弁当店で独立、開業 4店舗運営
2019年~ 「おたからや」加盟、開業
2025年7月現在、埼玉県で3店舗経営
2014年~
弁当店で独立、開業 4店舗運営
2019年~
「おたからや」加盟、開業
2025年7月現在、埼玉県で3店舗経営
おたからや 市役所南2号店のURLはこちら
https://www.otakaraya-shop.jp/shiyakusyo-m2/
インタビュー日:2025/06/27
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原 七海
こちらの記事も読む

銀行員、飲食店主、そして買取店オーナーへ。
変化を力に変える経営者の挑戦

決め手は『買取の行動指針』
自信に満ちたスピード経営で16店舗展開へ

「売る」プロから「買う」プロへ!
買取ビジネス成功への探求心

「成功は“自分次第”。営業一筋15年の経験が生み出す、FC経営の本質」コロナ禍での転身から年商5億へ。
リピーター戦略で実現した“右肩上がり”の軌跡

武器は、飲食店で培った「接客力」
信頼で繋ぐ、おたからや繁盛記

本部との対話で目指す「共存共栄」― 広告戦略と独自サービスで築く、持続可能な事業基盤
SPONSORS
協賛企業
株式会社エンジョイ
ソーシャルバリュー株式会社
株式会社TH
合同会社プレップ湘南
株式会社インターライフ
株式会社Sara
合同会社茉涼泰
株式会社ベンテン
有限会社ティーオフィス
株式会社アクエス
株式会社ASAひまわりサポート
株式会社エフ・トラスト
株式会社Fazer Agora
株式会社アモティ
株式会社Fast ship
有限会社ライスアイランド
株式会社エーワイプラス
株式会社アルエット
株式会社美樹
viola株式会社
株式会社 OFFICE M
株式会社クッピーコーポレーション
有限会社宅建興業
株式会社ブレイブアドバンス
F-base株式会社
株式会社まい
アフィン株式会社
株式会社えびす庵
株式会社HK
株式会社kainalu
合同会社ふたつめ
株式会社コムズ
株式会社しげふく
株式会社AGOT
株式会社Ro.to.Su
株式会社サガスクラップ
株式会社杉山コーポレーション
株式会社WESTONE
株式会社岐阜正貴
株式会社alpha
株式会社芳春
合同会社ヨコマチ
株式会社アム・パワー
優彩運輸株式会社
株式会社ゴールドシップ
株式会社アームス
株式会社恵比寿