人生を変えたのは「人の縁」。
一件の買取で掴んだ
大逆転ストーリー

40年の会社員人生からの転身。テレビ番組をきっかけに未経験の業界へ

きっかけは、偶然目にしたあるテレビ番組です。
前職では40年間、営業として勤め上げていました。会社員人生に区切りをつけ、何か新しいことを始めようと考えていた時に、番組で特集されていた「おたからや」のビジネスモデルに強く惹かれました。当時は別のフランチャイズなども検討しましたが、これなら自分にもできるかもしれない、と直感的に感じ、加盟を決意。2020年12月、店舗をオープンし、新たな一歩を踏み出しました。

開業当初の苦難と、「人の縁」が繋いだ大逆転劇

全くの未経験からのスタートでしたので、最初の1年間は本当に苦しかったですね。開業当初は手探りの中でチラシを積極的に撒きましたが、なかなかお客様が来ず、集客の難しさに直面しました。毎月赤字が続き、用意していた資金がどんどん減っていく中で、「この先どうなるんだろう」と不安な日々を過ごしました。
風向きが変わり始めたのは2年目を過ぎた頃です。少しずつお客様が来てくださるようになり、3年目には高額品の査定にも慣れてきました。そして、私の買取人生における最大の転機が訪れます。ある日、お客様として来店された方の絵画を査定したことがきっかけで、そのお客様のご紹介から「ある社長の別荘にある骨董品を、丸ごと買い取ってくれないか」という、とてつもないお話をいただいたのです。

その方はご趣味で集められた絵画1500点、骨董品1000点以上、高級腕時計100点以上を別荘に保管されており、それら全てを当店に売却してくださいました。この一件で得た大きな利益が、経営を完全に軌道に乗せるきっかけとなり、広告戦略への投資や将来の店舗展開を考える余裕を生んでくれました。この時に、人の繋がりの面白さを改めて実感しました。まさしく「人の縁」がもたらしてくれた奇跡だと感じています。
現在、競合店も増える中で、私が最も重視しているのは「お客様との信頼関係」です。開業当初は査定額の安さが原因で買い取れないのだと思っていましたが、今では「価格だけが決め手ではない」と確信しています。大切なのは、お客様との会話を通じていかに距離を縮めるか。私は査定中、商品の話だけでなく、ご家族の話や何気ない世間話といった、お客様との心の距離が縮まるような会話をたくさんするように心掛けています。

当店の場合、お客様の多くは60代以上の方々で、お店のドアを開けること自体に勇気がいる、と感じている方も少なくありません。だからこそ、安心して話せる雰囲気作りが何よりも重要です。
また、集客においてはSVのアドバイスをきっかけに、Googleマップの「口コミ」に力を入れ始めました。おかげさまで100件以上の口コミが集まり、評価も5.0点を維持できています。今では「口コミを見て来ました」というお客様が7割近くを占めるようになりました。地道な努力が実を結び、お客様が新たなお客様を呼んでくれる好循環が生まれています。

諦めなかった先に、道は拓ける。成功への軌跡と未来への展望

今後の展望としては、2店舗、3店舗とドミナントを意識した多店舗展開、そしてロードサイドには大きな旗艦店も構えたいと考えております。私も64歳（2025年8月時点）になりましたが、77歳（喜寿）までは元気にこの仕事を続けたいですね。

これから加盟を検討されている方へ伝えたいのは、諦めずに「やり続けること」です。私も最初の2年間は本当に大変でしたが、3年目から光が見えてきました。この業界は「掘れば掘るほど、まだまだお宝が眠っている」と感じています。そして、この仕事は、やり方と人材次第で本当に大きな夢を掴めるビジネスです。確かな戦略と信頼できる仲間がいれば、十分に成功できると、確信しています。