成功の秘訣は“攻めの姿勢”にあり。
競合ひしめく時代を勝ち抜くチーム経営術

16年間、パチンコ業界で営業としてキャリアを積んできました。しかし、担当していた営業先が次々と廃業していくのを目の当たりにする中で、10年ほど前から「このままでは未来はない」と業界の将来に限界を感じ、独立への思いを強くしていました。そんな中、自身の営業経験を活かせる「仕入れて売る」というシンプルなビジネスモデルに魅力を感じ、次のステージとして買取業界に着目しました。

独立にあたり、清掃業や飲食業などいくつかのフランチャイズを比較検討したのですが、特に飲食業は開業に必要な初期投資が莫大で断念。そんな中、同じパチンコ業界の知人が「おたからや」を経営しており、その成功事例を間近で見ていました。彼の話を聞くうちに、そのビジネスモデルの強固さと収益性に惹かれ、「これなら勝負できる」と確信。長年勤めた業界から新たなフィールドへ挑戦する、大きな決め手となりました。

加盟当初の3年間は、周辺に競合店もほとんどなく、広告宣伝の効果も相まって事業は非常に順調でした。お客様にも恵まれ、安定した経営ができていたと思います。しかし、4年目を迎える頃から状況は一変。大手を含め競合店が次々と近隣に進出し、お客様が分散するようになりました。経営の難しさを痛感する日々ですが、だからこそ、ご来店いただいたお客様一人ひとりとの対話を何よりも大切にし、深い信頼関係を築くことに注力しています。

こうした厳しい環境下で経営の要となっているのが、信頼できるスタッフの存在です。複数店舗を統括するマネージャーを中心に、各店舗のスタッフとはLINEで常に情報を共有し、難しい判断が求められる場面では、私がリアルタイムで指示を出すなど、密な連携を心がけています。彼らが的確な判断を下せるようサポートし、チームとして利益を追求していく過程に、大きなやりがいを感じていますね。安心して店舗を任せられるスタッフの存在は、経営者として何よりも心強いです。